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切迫流産で自宅安静。
妊娠16週から約3か月の管理入院を経て、緊急帝王切開にて娘を出産したひまわりです。
あまりにも早くはじまってしまった、わたしの入院生活。
その入院生活は、出産というゴールに向けた過酷なマラソンのようでした。
不安という「おもり」を抱えながら、ただひたすら一歩一歩…。
出産というゴールがあまりにも遠すぎて…。そして、あまりにも辛すぎて…。
ゴールに向けて走っている、ゴールがある、それさえも忘れてボロボロになりながら毎日を歩んでいたように思います。
そして、突然のゴール。
私は緊急帝王切開にて娘を出産しました。
妊娠30週と3日でした。
今日は、そんな私の出産当日の「様子」と「思い」について書こうと思います。
※以下の文章は、当時ブログに書いていたものになります。少し分かりにくい部分もありますが、リアルにお伝えするために修正していません…。
入院中のブログを読んでない方は、こちらをまず読んでくださいね♪↓
切迫早産の入院生活~終わりまでのカウントダウン~
ヒヤヒヤで不安定なブログをずっと更新していましたが
結局
30週3日に娘を出産した私。
30週に入ったことをブログに書いたのが出産前最後の更新となってしまいました…。
その時にもお知らせしたように、先週金曜日に多めの出血をしてたんですよね……
すでに、結構「危ない」状態になってたのかな…と今となっては思います。
何の根拠もなく「まだ妊娠継続できる」て気がしてたんですけどね…。
この出血があったので、赤ちゃんの肺を成熟させるための注射を二日にかけて打ちました。
今となれば先生方の判断はバッチリ。すごいなぁ、先生たち。さすがです…。
出血もだんだん増えてたし頻繁になってきてたし…。嫌な予想ですが見事に的中
注射を打たれながらも「まだ、いくんだーーっ!」って私は半ば意地になってたのに…
でも、やっぱり体は…悲鳴をあげてたのかもしれません。
出血の日から点滴の量を少しだけ増やして、それ以来 体調がものすごく悪くって。
毎晩ゲロゲロ~っ!昼間も常にオエッとなっていました。
24時間、とにかく胸が辛くて…気持ち悪い
体を縦にしている時だけ、ちょっと楽だったんですが横になってなきゃいけない状況だったし。
そのため、熟睡なんて出来るわけもなく…
食事も時間のあく朝食は何とか食べれるものの、昼、夜はほとんど食べることができなくて、食べなきゃいけないことが苦痛で仕方ありませんでした。
食事の代わりに点滴で栄養補給して欲しいと看護師さんに頼んだくらいです。
もちろん、それは却下されました(+_+)
口からの栄養に勝るものはないですもんね…。
体も、心も。…疲れはピーク
切迫早産の入院、ゴールは突然に…
出産となった当日の朝
やっぱり、激しく胃液が上がってきて、ウトウト状態を一晩中続けて迎えた朝でした。
朝7時頃…
またもや胃液がグッと上がってきて「ゴホッ」と咳き込んだ瞬間…
ドッと何か出てくる感じが。
あ、まただ…
一瞬そう思いましたが、この時は、前の時とは違ってドクッ、ドクッ……と、ずっと流れ出てくる感じでした
とまらない。。。。
そのタイミングで看護師さんが来たので、すぐに報告。
結構な出血量に、看護師さんも大慌てでお産用の大きなパッドを当ててくれて
即、ドクターコール! そして即、ベッドごと移動!
ガラガラガラ~っ!
看護師さん達の緊迫感と今までとは明らかに違う出血量に、さすがにドキドキでした
この日の当直の先生は、ず~っと前に出血した時、「ドバッと出たら言って下さい」と、言っていた先生。
これが、まさにドバっ!てヤツですね…
この先生にガーゼを詰めてもらい、とりあえず応急処置。これで出血は流れ出てこなくなりました。
簡易的な羊水検査での反応は無し。
破水じゃないのかぁ…
切迫早産で入院、終わる決断
8時になって主治医のH先生とK先生も現れ「とうとう、この時がきたか!!」の、妙に冷静すぎる表情。
先生…ついに きちゃったよ(*_*)怖いよ。。。
毎日毎日毎日…。いつくる?!。。。と不安を抱えながらの入院生活。
こういうことが起こる、と覚悟はしてたものの、いざ直面すると
やっぱり すごい不安で、何か、すごく怖い。。。。
すぐにエコーをしてもらって「う~ん」と先生方は何だか険しい表情…
そうこうしているうちに、いつの間にやら先生方、全員集合(>_<)
患者の私なんか、まるでいないかのように
羊水が少ないね。胎盤の所に影が見えるね。などと話してて。
この狭い空間に先生がいっぱい いるだけで恐いのに、淡々と話してる先生方の様子はさらに私をドキドキさせました
羊水が少ないって。やっぱ破水しちゃったのかな…
でもNSTでは、お腹の張りもなく赤ちゃんの心音もしっかりしていてとても元気、とのことでした。
赤ちゃんが元気、と聞いてとりあえずはひと安心(´ω`)
とは言え…
今までのように出血があっても羊水や胎盤に問題が無ければ「まだ頑張るぞー!」って思えたのでしょうが、さすがに今回は……
H先生が言っていた「33週」までいきたいけど。
もう奇跡は起こらないかなぁ…
多分、この時点で「切りましょう!」と、先生に言われていたら即答で「はい!」と、答えていたであろう私。
でも、H先生が「今日切らなきゃいけないっていう決定打がないんですよね~。赤ちゃんも元気だし。」
「……。」
「本人の希望としては?もう切りたいんだっけ??
と、呑気な感じ。
「!!!!」
「切って下さい!」ってここで 私が言ったら切ることになるの?
それとも、「まだ頑張る!」と意地になれば手術しない??
そんな感じで決めちゃうの?先生、切るよ~!って言ってよ…
「まだ、もつ可能性もあるけど30週入ったし…。お互い これ以上ヒヤヒヤしながら過ごすのもね~。どうしましょうかねぇ~」
…と、ニヤリ
えーーーーーっ!!! その微笑み何…。まだ、もつ可能性あるのかぁ。…そんな中途半端なこと言わないで~
私の思いとしては、赤ちゃんが苦しくない方を…。
ただ、それだけでした。
お腹の中の赤ちゃんを出してあげた方が楽なのか。それとも、少しでも長くお腹の中にいた方がいいのか。
そんなの、私に分かるわけがない…。
先生が決めてよ。。。
「赤ちゃんにとってお腹の中の方がいいならまだ私は頑張るし、出した方が赤ちゃんにとっていいなら手術して下さい」
と言うと、先生も「うーーーーん。。。」と困った様子。
結局。
急きょ仕事を休んで来てくれた旦那サンと私に…
「今日手術しても、しなくてもどちらを選択しても妥当な選択だと思います。二人で話し合ってお昼までに決めて下さい。」
…と、他の手術に行ってしまったH先生
(T-T)
最後の最後になんて重たい課題を押し付けるの…。どーしよぅ。
お腹の赤ちゃんに関しては、どちらを選択しても妥当な選択…。
今日、手術するか、しないか。あとは私の気持ち次第だったんですよね。。。
旦那さんは「もう、これ以上は…」
これまでの私を見てきて、どちらを選択しても妥当なら「切ってもらおう…」と。
私は。。。
色々な思いが胸の中に押し寄せてきて、考えれば考えるほどどうしていいか分からない…。
決められないよ。。。
もう、出たい?? それとも…、まだお腹の中にいたい??
聞けたらいいのに……。
私だけの気持ちで言えば
そりゃ……
もう、なにもかもに心底 疲れてました
もう、全部から解放されたかった
赤ちゃんにも早く会いたかった
これまでの苦しみを全部終わりにしたかった
だけど、そんな理由で「手術して欲しい…」
私には言えませんでした。なんか、逃げてるようで。
ここまで頑張ったんだから、進める可能性があるなら、まだ、進みたい。
頑張りたい。
…かと言って
私の気持ちだけで突き進んで、もし、私のお腹にいることの方が赤ちゃんにとって苦しい環境だったら…
これ以上ストレスを抱えながら頑張って妊娠を継続しても、お腹の中が赤ちゃんにとって居心地のいい場所なのかどうか…
自信はありませんでした。
これまでも、病気で大きな決断を迫られた時、
私は、自分の意志で、選択した道を歩んで生きてきました。
後悔しないために。
もし、何かあっても、誰かのせいにしないために。
自分なりのベストは何か。考えて、考えて、歩んできたつもりです
だけど、最後の最後の最後で
ベストな選択…
それが、どっちなのか。突然の課題に頭の中は、すごく混乱してました
30週入っているし、多分 将来的には元気に正期産で産まれてきた赤ちゃんと変わらない成長をしてくれると思います。
多分。
多分。。。
だけど、もし赤ちゃんに何かあったら??
そんなことを考え出したら、きりがないですが、30週。。。
まだ、2ヶ月も早いんですね…
もし、早く生まれたことで何かあったら…
そんなことも考えていました。。。
その時に「今日の選択が間違っていたんじゃないか」
どっちの選択をしたとしても、きっと、そんなふうに思うのじゃないか
と思うと
どっちが後悔しないためのベストな選択なのか
考えたところで答えなんて出るわけがありませんでした。
切迫早産の終わり
もうすぐお昼。。。
答えが出せないまま苦しくなっていた私の所に看護師さんが来て
今日切ろう、って先生が。
赤ちゃんの心音が少し元気ないみたいだし。
と、伝えにきてくれました。
その瞬間……
肩の荷が、ふっと軽くなって。。。
ずっと張りつめていた心の糸が、ぷつっ。。。て切れて…
涙がいっぱい、いっぱい出てきました
ほっとしました。
先生が決めてくれたことに。
まだ頑張り続けるか。もう頑張ることを終わりにするか。
やっぱり自分では決められない。
私が手術するかしないかを決めて、そのどちらかの道を歩むことが、ベストなのではなく
先生が決めてくれたことに従うことが、私の「ベストな道」だったんだと思います。
やっと、やっと、やっと…。
この辛い入院生活が終わるんだ…
やっと、やっと、やっと…
子供に会えるんだ…
どこまで頑張ればいいの?
いつまで頑張ればいいの?
そんなふうに思っていた、辛くて苦しい入院生活。
切迫早産の終わりは突然やってきました。
「手術」と決まって、ただ単純に帝王切開に対する怖さや不安もあったけれど
出産までの不安な道をもう歩まなくていい。必死に頑張らなくていい。
その安堵感が一番大きかったように思います。
おわりに
こうして手術することが決まったわけですが、今思うと決断できないでいる私に
お腹の中にいる娘が心音で知らせてくれたのかな…
なんて、思います。
早く産まれたけど、私にとっては精一杯がんばって、やっとやっと到達したゴールです
早産だったけど。。。
決して、早くない…
子供も、お腹の中で一緒に頑張ってくれました。
だから、達成感も満足感もあり、私たち親子にとってこの日がベストだった気がします。
手術当日のことは
ずっと、ずっと…
忘れられない日になりそうです。
ひまわり
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