アンパンマンマーチの歌詞には深い意味があった！BTSとの関係は？

幼い子ども達に大人気の国民的キャラクター「アンパンマン」。

1973年に絵本で出版されたアンパンマンは、1988年日本テレビ系列にて 放送が開始されました。

番組「それいけ！アンパンマン」の オープニングで流れる「アンパンマンマーチ」は、誰もが一度は耳にしたことがありますよね。

思わず口ずさんでしまうアンパンマンマーチ。

じつはこの曲の歌詞には深～い意味があり、原作者であるやなせたかしさんの「思い」が込められているということをご存じでしょうか？

そして、BTSの「anpanman」

困った人を助けてくれるヒーロー「アンパンマン」と重なると感じた方も多くいたかと思います。

今回の記事では、「アンパンマンマーチの歌詞」についてちょっと気になったという方のために、歌詞の本当の意味について読み解いていきます。

子どもと一緒に何気なくアンパンマンを見ているというパパやママも、ぜひこの曲についての理解を深めてくださいね。

アンパンマンマーチの歌詞１番～３番

アンパンマンマーチは1番から3番まであります。ただ、テレビ放送のオープニングで流れているのは「2番」なんですね。

そのため他の歌詞はあまり馴染みがないかもしれません。まずは１番から３番まで、すべての歌詞をお見せします。

アニメ「それいけ！アンバンマン」より
「アンパンマンのマーチ」
やなせたかし作詞・三木たかし作曲

じっくり読んでみると多くの大人は何か感じるものがあるのではないでしょうか？

でも、幼い子どもたちに本当の意味は「さっぱり…」かもしれません。

では、やなせたかしさんが思いを込めて作った「アンパンマンマーチ」

• いったい誰のために作ったのか？
• どんな意味があるのか？

本題について解説していきます。

これを知ればさらにアンパンマンが好きになるかも♪

歌詞の意味理解も深まりますよ。

アンパンマンマーチの歌詞の意味：ある人への思いとは？

アンパンマンマーチの作詞者はやなせたかしさん。実は、この曲の歌詞は「ある人」のことを思って書いているんですね。

それは、22歳という若さで亡くなったやなせたかしさんの弟（千尋さん）。

ただ、単純に「アンパンマン＝弟さん」というわけなく、戦争によって失われた大勢の人たち。

その象徴が「アンパンマン」なのです。

平和な今があるのは彼らのおかげ。私たちのために戦ってくれた人すべて…そう捉えた方がいいかもしれませんね。

ちなみに、アニメに登場するアンパンマンは「丸くて親しみやすい顔」をしていますが、実際の弟さんはかなりのイケメンだったそうです。

ところが弟さんは海軍に入隊。戦争でなくなってしまったのです。

また、やなせたかしさん本人も２４歳の時に中国の戦地に行っています。そして、飢えに苦しみながらも「国のために」という正義を信じて戦ったのです。

そして、これまで信じていた「正義」が、戦争が終わったことですべて覆されます。

と、やなせさんは後に語っています。

アンパンマンは幼児向けのキャラクターですが、実はその存在意味はとても深いものなのですね。

ご存じ、アンパンマンはおなかをすかせた人や元気がなくなっている人に、自分の顔をちぎってパンを分け与えています。

まさに、献身と愛！

未来を生きる人たちを守り救うために。

戦争中の辛い時を過ごしたであろう弟さんは、「正義」を貫くために命を全うしました。

アンパンマンマーチの歌詞の意味 深い思いとは？特攻隊として逝った弟へ

戦争で弟さんがなくなったことは先ほど説明しました。実はやなせさんの弟さんは「特攻隊」だったのです。

国の勝利を誓い、国のために自らの命を捨てるという正義を信じ、大勢の尊い命が失われました。

ただ、特攻隊というと飛行機のイメージがありますが、やなせさんの弟さんの場合は「人間魚雷（回天）」の乗員で、フィリピンへの移動中に比島バシー海峡でなくなったそうです。

アンパンマンマーチ歌詞の意味を読み解く

では冒頭から説明します。

「そうだ　うれしいんだ　生(い)きるよろこび」このフレーズは歌詞中に３度出てきます。

生きている人の思い。つまりこれはやなせさん自身の思いです。

弟さんを失った心の傷、そして自身も戦争によって受けた心の傷…

それでも、今生きていることのよろこびや生への感謝。命への尊さがあらわれていますね。

なんのために生まれて、何をして生きるのか？

このワンフレーズに「ドキっ」とする方も多いかと思います。

即答できる人って少ないのではないでしょうか…

私たちの多くはただ漠然と、そして明日も平和だと信じて毎日を生きています。

でも、やなせさんは「そんなのはいやだ！」と答えています。ぼけっと生きちゃいけないよ！って一喝された気分ですね。

国のために。確固たる意志と目的を持って人生を全うした弟さん。２題目の歌詞では

なにが　君(きみ)の　しあわせ
なにをして　よろこぶ

とあります。戦争でなくなった彼らが本当にしあわせだったのか。それは今となっては誰にも分かりません。

だからこそ、しっかり目的をもって生きること。しあわせになること。

それが生き残ったものの「使命」とやなせさんは感じていたのかもしれません。

特攻隊員たちは、最期のときをどのような気持ちで迎えていたのでしょうか…。

「正義」を信じて。でも、きっと恐怖の気持ちがあったに違いありません。

そんな彼らのおかげで「平和な今」を生きることが出来ている。そして私たちは夢を持ち、心を熱くすることができます。

その感謝の意と、ほほえみながら逝ったと思いたいやなせさんの気持ちが表れるフレーズです。また、その後にある

なき弟さんへの励ましや特攻隊員たちを称える気持ちが伝わるフレーズですね。

ああ　アンパンマン　 やさしい　君(きみ)は

このフレーズも３回出てくるんですね。

彼らの気持ちを想像しながら歌詞を読むと、違って見えてきますよね。

だけ、という歌詞は切ないですね。

最期は孤独…

でも、その愛と勇気があったおかげで今がある。

それを忘れてはいけない、というメッセージが感じられますね。

まとめ

アンパンマンマーチの歌詞は、最期のときを迎える特攻隊員や弟さんへ伝えたいやなせたかしさんの深い思いがつまっていました。

そして、そこから感じる私たちへのメッセージ

アンパンマンマーチがこんなに深いだなんて、と驚いた方も多いかと思います。

歌詞に書かれた深い思いは、やなせさんがこれからを生きる子供たちに伝えたい一番のメッセージだったのかもしれません。

生きることの喜び、そして今の平和が彼らのおかげであるということへの感謝と敬意

私たち大人も

なんのために生まれてなんのために生きるのか

考えて生きていきたいですね