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切迫早産で3か月の入院。妊娠30週で娘を出産した二児のママひまわりです。
娘は緊急帝王切開で生まれました。
とはいえ、手術が決まってすぐに手術するわけではないんですよね…。その待ち時間が、とてつもなく長くて…
本当に怖かったです。
突然やってきた絶対安静生活の終わり。
これは、わたしの緊急帝王切開での手術室の様子や心の動揺。そして、やっとやっと会えた娘との感動の対面を記録した、1つの経験談です。
※ちなみに以下は再掲になります。ちょっと分かりにくいところもあるかもしれませんが、ありのままをお伝えしたいので修正はしておりません。
壮絶入院生活の記事はこちらから↓
緊急帝王切開体験談:あれから3か月…
だいぶ時間がたってしまいましたが、あの時のことを忘れないように…。そして、いつか娘に思いを伝えられるように…。記録しておこうと思います。
出産から3ヶ月がたちました☆
開腹での手術、今回が生まれて初めてだった私。
今日出産する!そう決まってホっとしたのも束の間、お腹を切るという現実が怖くて怖くて…。
なんせ…、とっても とっても怖がりで、臆病者で、小心者ですから…。
お腹パックリ切るなんて…。
「麻酔があまり効かなくて手術中すごく痛かった!」と友人から聞いた記憶が急によみがえり… (もちろん、実際には効いているんでしょうけど)
いつ手術がはじまるんだろう…と、ビクビクしてその時がくるのを待っていました。
3ヶ月たっても、あの日のドッキドキは忘れられないです。
でも。
実際に手術を終えてみると…
あれ。。痛くない????
意外にも、「痛み」に関して言えば、帝王切開の方が自然分娩より断然らく!!!でした。 ※あくまで個人的な感想です。
一人目の時は、教科書通りの平均的な出産だったと思います。自然分娩を経験できて良かったな…とは思いましたが…。
一人目だと陣痛のピークが分からないので、すごく大変だった…という記憶しかなくて。
生まれたての赤ちゃん。小さいとは言え、あの頭の大きさが子宮から出てくるんですもんね。そりゃ、痛いはず
もちろん、帝王切開もお腹を切っているのだから、さすがに無痛ってわけにはいかないですが、私の場合 手術後「ひどい筋肉痛?」ぐらいの感覚でした。
でもそれは、監禁生活から解放された喜びの方がはるかに上回っていたからかもしれないですけどね。
いろんなこと麻痺してたんだと思います。
術後、お腹の痛みに関しては「なんだ、こんな程度か」と、想像以上に楽だったのですが、人生初の切腹。。。
なんといっても、痛みより「精神的」に
きつかったーーーーっ!!
だって、手術中 意識があるんだもの。怖いのなんのって…。
緊急帝王切開体験談:いよいよ手術室へ
手術することが決まったのは、お昼ちょっと前。
その日は朝から三つ子ちゃんの出産や大きな手術があったようで、何となくバタバタ…
忙しかったのか、執刀医は主治医のH先生ではなくK先生となりました。
手術前に心臓がどうにかなってしまうんじゃないか…。そんなドキドキの中、ようやく3時過ぎにお呼びが!!
いつもの「診察室行くよ~」と同じ感じで、「手術室行くよ~」と看護師さん。
!!!!っ「はい…」
覚悟しているはずなのに、その声に心臓が大きくドキンっ。旦那さんに 頑張っておいで!と声をかけられ、いざ手術室へ…
すでに たくさんの看護師さんや先生が待機していました
あの、青っぽい手術着。。。
テレビとかでよく見ますが、間近で見るとなんか緊張感 増しますよねぇ…
いつもは医者ということを忘れてしまいそうな親しみやすい雰囲気のK先生も、当たり前だけど手術着だし。。。
今から切られるのか、と思うと先生が武士にしか見えない。
帝王切開だからか、メガネの持ち込みがOKで、どうでもいいことが近眼の私にもしっかり見えちゃって
いいんだか、悪いんだか…
手術室ってこんな感じなんだぁ。古いし、何となく雑然としていて実験室みたい。
何より気になったのが、結構人が出入りしてて、オープン感ありすぎ。ここで働く人にとってはその方が都合いいんだろうけど…
しかも、いつもよりこの日は先生の数が多かったようです。
ひまわりちゃん、すごいわよ~今日!こんなに先生がいっぱいいるから安心して!
と看護師さんに 言われました。いつも、が どれくらいか分からないけど、確かに多い…。
これから裸にならなきゃいけない私としては、この医師軍団に囲まれ、ぜんぜん落ち着かないけど…
緊急帝王切開体験談:麻酔
細ーい手術台に乗って、いよいよ麻酔。
はじめは背中に二ヶ所
これは普通のチクンとした注射で、腕に打つ注射と同じような感じでした。次に打つ注射の痛みをやわらげるための注射のようです。
そして、いよいよほんとの?!注射。
この麻酔
人によっては、すごーい痛かった!なんて言うので、心の中ではビクビクしていた私。
この時の麻酔科の先生は若めの女医さん。
今から打ちますねぇ~。痛いかもしれないですけど、動かないで下さいね~
神経を探しているのか、念入りに私の背骨を何度も触って…。ぐぐーっと力強く注射を打ちました。
う~っ! 怖い~っ!
が。。。
警戒してたわりには、全然痛くない。
???
痛いはずのものが痛くないと、麻酔がちゃんと効かないのでは?と、今度は逆に心配に…。
女医さんがまたもや背骨をスリスリ…。何かを探しているよう。
そうこうしているうちに、どこからともなく年配のおじさん先生登場。
ちょっと、どいてー!
と、女医さんに荒っぽく話しかけ、勢いよく交代
な、なになにーー?
今から注射打つけど、これが一番痛いからな!痛かったら言って!
えー ( ̄□ ̄;)!!
そんなこと言うー?!
おじさんに交代した時点で、こっちはかなり動揺してるのに。こんなこと言われたら…。心も体も
ギューーーっ!!!の私。
まだ注射を打たれてもないのに背中に触れられただけで
びくーーーん!と反応…
まーだーや!
だって、そんなこと言われたらそうなるよ、普通。
明らかに「性格が雑そうな」おじさん先生によって、いよいよ麻酔。
不安以外にない…
やっぱり、ぐぐぐーーーっと強く押される感じで…
痛い。ん?? 痛い??
いや、痛くない!!
「よし!」…と、おじさん先生。
よ、よし?!
おじさんっ!今の全然痛くなかったよ!痛いんじゃないの?ほんとに麻酔効くの??切ったら、痛いーっ!!てなるの絶~っ対やだよー
心の中は大きく動揺…
しばらくして、ガーゼに巻いた保冷剤を足先やひざ、太もも、お腹…。ペタペタと当てて冷たいか、冷たくないかの確認
こんな原始的な方法で麻酔が効いているかどうか確認するの?
麻酔をしてから結構時間がたっても足先は動くし、冷たさも感じるし…
お腹もペタッ。冷たいし
だんだん私って麻酔が効かない体質なのでは!と、心配に…
そんな中、おじさん先生が大きな声で
GO~!!
( ̄□ ̄;)!!
えーっっ!!!!
やだやだやだやだ~!!
「先生っ!!まだ お腹冷たいです!!」
さすがに これには恐ろしすぎて心の声が溢れ出し、猛烈にアピール
うん。だから「ごー」
?????
5、追加!薬!
( ̄▽ ̄;) なんだ。 ゴー!って言うから…。GOじゃなくて、5 ね。。。
びっくりさせないでよ、おじさん。
恐怖心いっぱいで、この時の私は完全に冷静さを失っている状態。
そんなテンパる私にちょっと笑いながら
大丈夫や、落ち着けって!今まで麻酔効かなかった人一人もいないから!
と、声をかけてくれる おじさん先生。
あなたのその感じが私を不安にさせるのよ…。
薬を追加後、もう一度保冷剤をペタペタ…。ようやくお腹の辺りは冷たさを感じなくなったものの、まだ太ももや足は冷たい感覚があって。
怖くなった私は、おじさん先生に再度アピール
先生!まだ、足も太モモも冷たいです!感覚あります!
すると、おじさん先生。今度は苦笑いで
あなたは足の手術をするのかい?えぇ?と。
( ̄▽ ̄;)
いえ、お腹です。。。
そうや!お腹や!そんなに心配しなくてもいーって!
でも、でも、でも…
これまでに出会ったことのないタイプの怪しげなおじさん先生の言葉では、どうしても安心できない…。
ホントに麻酔 効いてるの??怖すぎる~
そんな恐怖心でいっぱい、不安だらけの私に向かって
ひまわりさ~ん!お腹やっぱ縦に切っていーい?
と突然K先生
は?
術前説明では「横切り」ビキニ着ても見えないぐらいのとこなんて言ってたのに…
しかも、それ今言う?
そんな大胆なもの今さら着ないけど、…でも、やっぱり横の方が傷痕目立たなそうだし「やった☆」ってちょっと思ってたのに…
このタイミングで、この状態で
いーい? って。。。
最初から言ってよ先生。なんか騙された感が…
まぁ、もうこの際どっちでもいいので赤ちゃんを無事に出して~
ここにきてちょっとだけ無駄な動揺がプラス…
先生 ρ(・・、)
いきなりザク~って切らないで下さい…、と懇願。
そしてようやく、手術がスタートしました。
緊急帝王切開体験談:手術開始
勢いよく消毒される感覚や布を被せられる感覚…
胸のあたりにカーテンがあって様子が見えないだけに、かえって感覚が研ぎ澄まされるんですよね。見えたら見えたで怖いけど
メスがすぅ~うぅ~
怖い~っ!!!!!!!!!
こ、こんなに感覚あるのーー!!!
( ̄□ ̄;)!!
いたぁーーっ!!!!!
……くないけど
限りなく「痛い」に近い気がするぅ~
いやぁーーっっ!!!
心臓から冷や汗がぁ~
吹き出してるかも~
し~れ~な~い~~
恐怖はこの時 最高潮に!!
あまりの恐ろしさに気が遠くなっていると
お腹の方から声が…
ひまわりさ~ん!わかる?今、おっそろしーことしてるよ~
と、K先生の声……
NOぉぉ~~っ
( ̄O ̄;)!!
せ~ん~せ~い~!!恐怖心に輪をかけないで…
グイグイっとお腹の中を引っ張られたり、押されたりして…。もう吐きそう~。早く、早く、出してぇ~~
もうすぐよ!もうすぐ!と、看護師さん。
緊急帝王切開体験談:娘誕生
次の瞬間。
ほぎゃあ、ほぎゃあ、ほぎゃあ!
わぁ!! (*^O^*)
泣いてる☆
もしかして声をあげないかもしれない、と言われていたのに、娘は元気な産声をあげてくれました。
ここで感動のご対~面~!と、いきたいとこでしたが、まだ30週の娘は、あっという間に小児科の先生方に引き渡されて
全く見えない…
呼吸のための管などを入れる処置をした後に会わせてもらえる、ということでしたが
ここからが、長い長い。。。
10分ぐらいかな。
この頃になってようやく足の方まで麻酔が効いてきて下半身が石のように重くて…。すごく嫌~な感じ
頭がクラクラ…なんか。。。ツラい。。。
今、血圧下がってるからツラいかもしれないけど、あともうちょっとよ!
あともうちょっと。。。?
あーーー、気失いそ
気を使ってかけてくれたBGM。最初はやたら大きく聞こえたのに遠くの方で聞こえるような。。。
ちなみにこの時のBGMはなぜか「ゆず」の「栄光の架け橋」でした
歌詞の内容としては私のこれまでの道のりにピッタリ…なはずなんですが、この状況では まったく心のフィルターにひっかからず
感傷に浸るどころか
早くしてーーー
赤ちゃんに会わせてーー
ツラいーーー
心の中はこればっかりでした。
いつの間にやら主治医のH先生も来ていて、処置されている赤ちゃんを見て
ニコニコしながら「元気そうですね」と一言。
「ありがとうございました」
私は、それだけ言うのがやっとの状態でした。
ようやく処置が終わって私の所に来てくれた娘
私の人差しで、ちょんと娘の指を触ると…
小さい小さいその手で
ゆっくりゆっくり
キュッ、と握ってくれました。
うわっ…握った☆
ずっと「灰色」だった心の色が、ふわっと「ピンク」になったような…
あったかい、あったかい瞬間でした
会えて良かったね。。。
頑張ったね。
ありがとう
生まれてきてくれてありがとう。
緊急帝王切開体験談:手術を終えて…
手術室を出ていく娘を見送ると一気に ふぅ~~っと気が抜けてしまいました(~_~)
早く、この恐怖から解放して~!眠らせて~!
心の疲れが半端じゃない
すぐ眠らせてもらいましたが…
最後の方で意識が戻ってきてしまい、多分、5分、10分の短い時間なんでしょうけど、これまた、つらくて つらくて。。
すごく長く感じました
先生たちの会話もしっかり聞こえてきて、へぇー、こんな感じなの??けっこう楽な雰囲気…
でも私はというと、下半身が重くて
うーーーん、と唸りたくなってしまうような不快感。
最後の最後まで これか…
でも。。。
終わった。。。
全部。
おわりに
帝王切開。。。
もっと感動的なものになるかと思ってたんだけどな~(笑)
とんでもなく怖くて。。。
私みたいに気の小さい人間には精神的にキツイです。
ちなみに。。。。
3ヶ月たった傷痕ですが、しっかりケアしたおかげでだいぶキレイになりました♪
でも、まだ切った部分の赤みは消えず…
パスーン!と縦線入ってます。もうちょっとケアを続けたら綺麗になるかな♪
帝王切開の傷は頑張った証!
「勲章」ですよね(^^)
ひまわり
緊急帝王切開後の傷跡画像:時間とともに…
はじめは真っ赤だった傷も、ケアの甲斐あって徐々に赤みが消えていきました。今はこんな感じでほとんど気になりません。ビキニは着ないけど(笑)
↓肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)はケアで予防できます!
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帝王切開する直前の気持ちを綴ってます。↓
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