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切迫早産での入院を3か月経験したひまわりです。
切迫早産で入院する場合、いろいろ不安や心配がありますよね。
無事に赤ちゃんが生まれてくるんだろうか…。いつ退院できるんだろうか…。
そして一番気になるのが
入院費用ってどれぐらいかかるの?
健康保険や民間の医療保険は適用されるの?
という疑問。
ただでさえ不安マックスなのに、正直お金のことまで心配したくないですよね。
その気持ち、本当によく分かります…。
今回は、入院費用が気になる切迫ママやそのご家族のために、切迫早産での入院にどれぐらいの費用がかかるのか、また、医療費が高額になってしまった場合どうすればいいのか。
高額療養費制度や限度額適用認定の申請などの、基礎知識も含めて詳しくお伝えしていきますね。
切迫早産で入院:入院費はいくら?
切迫早産で入院したとき気になるのが、なんといっても入院費用。
ご存知の通り、定期的な妊娠検査や一般的な出産の場合は健康保険が適用されません。
ただし、切迫早産の場合は、普通の妊娠とは違います。
つまり、切迫早産で入院する場合、病気で入院した時と同じように、保険が適用される!のです。
とはいえ、長期になりがちな切迫早産での入院。
ママの症状によって入院費用にも差がありますが、切迫早産で管理入院した場合、 一日におよそ1~2万円の入院費用(自己負担額)がかかると言われています。
長期入院になれば総額150万円以上になる…なんていうこともあります。
3割負担で、その額!?
あまりの高額に不安をあおってしまったかもしれませんが、安心してくださいね。
「医療費」に関しては、高額療養費制度(後述)というものがあるので、 びっくりするような金額を支払う必要はありません。
高額療養費制度についてすぐ知りたい方は⇒こちら
医療費の3割が自己負担。ただし、その自己負担額が高額になってしまった場合、高額療養費制度を利用すれば「限度額」を超えた分については支払いせずにすみます。
高額療養費制度を利用すれば、そんなに高い金額を払わなくてもいいのね♪
ただし、1つ注意しなければならないのが、以下のものは「医療費」に含まれないということ。
病衣代・食事代・個室料金・テレビ料金、個室などを利用した場合の室料差額(ベッド差額代)・診断書作成料
つまり、これらは保険適用(3割負担)にはならず、全額自己負担となります。
高額療養費制度は、あくまでも「医療費」に対する制度ですので、こちらは対象にならないので注意が必要です。
医療費でない部分に関しては、全額支払わなければいけないのね…
切迫早産で入院した場合、支払わなければならない自己負担額をまとめると…
- 医療費の3割(※限度額まで)
- 食事代やベッド差額代など、医療費に含まれない費用。
①と②を足した金額が必要なお金です。
※限度額に関しては世帯収入により金額が異なります。(下表参照)
所得区分 | 自己負担限度額 |
低所得者(住民禅非課税世帯) | 35,400円 |
標準報酬月額26万円以下 (年収約370万円以下) | 57,600円 |
標準報酬月額28万~50万円 (年収約370~770万円) | 110,763円 |
標準報酬月額53万~79万円 (年収約770~1160万円) | 195,153円 |
標準報酬月額83万円以上 (年収約1160万円以上) | 277,513円 |
①の「医療費」に関しては、所得によって限度額があるので、おおよその金額は分かりますよね。
じゃあ、②の医療費に含まれないところ。
病衣代・食事代・個室料金・テレビ料金、個室などを利用した場合の室料差額(ベッド差額代)・診断書作成料
↑これらは、いくらぐらいかかるのでしょう? この部分の金額は病院によってかなりの違いがあります。
テレビは無料で見放題!完全個室!なんていう病院の場合は、金額があまりかからない場合もありますね。
ただし、「食事代」に関しては1日 1,380円 と共通しています。
「入院中の食事代の自己負担額」は1食460円と全国一律で決まっているためです。(ただし住民税非課税の方は210円、入院日数が90日を超える方は160円)
1か月にすると、460円×3食×30日=41,400円
まあまあ かかりますね。。。
また、室料差額とは、個室などを利用すると必要になるお金で、「差額ベッド代」ともいわれます。
病院によって違いはありますが、1日当たり6000円ほどかかります。
例えば、自分が入院する病院で「基本とする部屋」が4人部屋だった場合、4人部屋に入院すれば室料差額は0円になりますが、個室や2人部屋などの小人数部屋を希望すれば料金(室料差額)が発生します。
ちなみに「完全個室」など、基本を「個室」としている病院の場合は、室料差額は発生しません。うらやまし~
切迫早産で入院:医療保険は適用される?
切迫早産で入院した場合、民間の医療保険も基本的には適用されます。
近年中、子宮頸がんの手術を受けた、前回の妊娠も切迫早産でその後保険に加入したなどの場合、適用されない例外もあるので、ご自分の加入条件を確認したり、保険会社に直接問い合わせるなどして確認してくださいね。
ちなみに私は、民間の医療保険に加入していて、入院時の「入院一時金」と「入院日額」が適用されました♪
3か月以上の入院で、総額はかなりの高額になりましたが、保険会社からいろいろお金が入ってきたので、結果的に負担は全くなく、むしろ+でした♪
保険に入ってて良かった♪
契約内容によっても支給されるかどうかが変わってくるので、加入している保険会社に相談し、早めに適用されるかどうかの確認をすることをおすすめします。
お金の心配は母体にも良くないですからね。
切迫早産で入院:公的補助制度の活用
切迫早産で入院する場合、入院が長引くことから入院費用が高くなる傾向にあります。
とてつもない額になるのでは?
と心配する方も多いかと思いますが、そのような方を救うために、国や自治体が行っている公的補助制度があります。
これは絶対に活用するべし!
では次に、切迫早産で入院するときに使える公的補助制度を2つ紹介します。
高額療養費制度とは?
高額療養費制度(こうがくりょうようせいど)とは…
ひと月の「医療費」自己負担が高額になったとき、「自己負担限度額」を超えた分を払い戻してくれる
というかなり嬉しい制度のこと。
病衣代・食事代・個室料金・テレビ料金、個室などを利用した場合の室料差額(ベッド差額代)・診断書作成料などは、「医療費」として扱われません。 つまり、高額療養制度の対象にはなりません。
医療費の自己負担の限度額は所得によって変わってきます。以下の表がおおよその自己負担限度額になります。
所得区分 | 自己負担の限度額 |
低所得者(住民禅非課税世帯) | 35,400円 |
標準報酬月額26万円以下 (年収約370万円以下) | 57,600円 |
標準報酬月額28万~50万円 (年収約370~770万円) | 110,763円 |
標準報酬月額53万~79万円 (年収約770~1160万円) | 195,153円 |
標準報酬月額83万円以上 (年収約1160万円以上) | 277,513円 |
例えば、年収370~770万円の場合は、医療費として「ひと月に最高額でも11万円までの支払いですよ」ということ。
高額療養制度については、入院するとき、もしくは入院してしばらくすると、事務の方からお話しがあるかと思いますので、分からないことは直接聞きましょう 。
また、高額療養制度を利用するときは、同時に限度額適応認定証の申請も行う必要があります。
この「限度額適応認定証」を事前に病院の事務に提出しておくことで、支払いをするときに医療費に関しては「自己負担限度額」までの支払いだけで済みます。
窓口で一度支払ってから、後日払い戻しされるというような、二度手間がはぶけます。
限度額適応認定証は郵送で申し込む場合、数日かかることもあるので、入院したらなるべく早めに手続きしましょう。
高額療養制度:月をまたいだ場合は入院費はいくらになる?
豆知識になりますが、高額療養費は毎月1か月単位(毎月1日から月末)までにかかった医療費をもとに決定します。
例えば下図のように、一か月の医療費の自己負担限度額が11万のA子さんとB子さんがいたとします。
この入院で2人の医療費(自己負担額)はどちらも20万円だったとします。
A子さんは8月と9月、つまり月をまたいで入院したので、医療費の自己負担額は8月で10万円。9月で10万円になったとします。
この場合、どちらも ひと月の自己負担限度額である11万円に達していないため、払い戻される医療費はありません。
A子さんは、今回の入院で合計20万円の自己負担。払い戻される額は0円です。
一方B子さんは、9月に入院し20万円の自己負担額となりました。ただし、ひと月の自己負担限度額11万円を超えているので、9万円払い戻されます。
B子さんは、9万円払い戻されるので、今回の入院で合計11万円の自己負担ですみました。
場合によってはこのようなことも起こりますが、入院の日程は自分では決められないもの…。
豆知識程度に覚えておくといいですよ。
限度額適応認定証はどこに申請すればいい?
限度額適用認定証は、各健康保険の窓口に申請をして発行してもらいます。では、具体的にどこに申請すればいいのでしょうか?
被保険者が、国民健康保険なのか、社会保険なのかによって 申請するところが違います。
・国民健康保険・・・主に自営の人など
・社会保険・・・会社勤務の人や公務員の人など
- 国民健康保険の場合・・・自分が住んでいる市区町村の国民健康保険の窓口へ申請
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)」と書かれている場合・・・全国健康保険協会の各都道府県支部に申請。 こちらからダウンロードできます→限度額適応認定証
- 「~健康保険組合」のように、企業や事業単位の健康保険組合の名前が書かれている場合・・・その健康保険組合が窓口(※1
※1)組合の方は各組合ごとに書式が異なりますので、健康保険組合名で検索するか、下のリンク集からホームページを探してくださいね。
リンク集(外部サイトです)
出産育児一時金とは?
出産育児一時金とは、出産に必要な資金が支給される制度のことです。
妊娠4ヶ月以上(妊娠85日以上)の母親が出産した場合、赤ちゃん一人あたり42万円♪
※ 産科医療保障制度に加入していない分娩機関で分娩した場合40.4万円。22週未満で流産してしまった場合も、一律40.4万円の支給
詳しくはこちらのページ
また、出産育児一時金には「直接支払制度」というものがあります。
事前に申請をしておけば、直接医療機関に支払いを行ってもらえます。
この方法だと、せっかくの「出産育児一時金」もらった気がしないですけどね…笑
また、制度を利用するには…
全国健康保険協会(協会けんぽ)の方は 全国健康保険協会へ「健康保険出産育児一時金内払金支払依頼書・差額申請書」を提出しましょう。
健康保険出産育児一時金内払金支払依頼書・差額申請書 ⇒はこちら。コンビニでも印刷可能です♪
・国民健康保険の方は、各市町村の国民健康保険窓口へ
・組合の方は各組合の窓口へ
まとめ
いかがでしたか?
切迫早産での入院。どれぐらいお金がかかるのか心配だった方も、少し安心していただけたでしょうか?
日本ってすごいですよね?
出産や育児、そして切迫早産で入院してしまったママには、手厚い制度が用意されています。
健康で病院に縁のない人にとっては、毎月引かれる高い健康保険料…。ついつい不満がでてしまうかもしれませんが、こうやって国民みんなで病気をした人や妊婦さんなど、医療費が高額になってしまう人を助けてるんですよね。
すばらしい制度!
切迫早産だけでなく、これまでに病気で入院した経験もある私としては、この制度に本当に助けられました。
もし、入院や出産で高額な医療費に困ったときは医療事務の方に相談してみてくださいね。
とにかく、お金のことは心配せず…。無事に元気な赤ちゃんが生まれてくることだけを思って、入院生活を穏やかに過ごしてください。
ひまわり
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